大会前日、緊張感に包まれた空間でした。
誰一人として言葉を発することなく、ただ静かに見守るスタッフたち。その場にいる全員が、同じ空気を感じ取りながら、一つの技術に集中していました。
張りつめた空気の中で行われる技術披露は、まさに本番そのもの。余計な音や動きは一切なく、流れるのは手技のリズムと、モデルに話しかける南雲の声のみ。
そして技術が終わった瞬間
自然と拍手が湧き上がりました。
誰かが促したわけでもなく、全員の中から込み上げてきた拍手。
それは「すごい」という単純な感想ではなく、「ここまで積み重ねてきたもの」への敬意のように感じられました。
どれだけの時間をかけて、この技術を磨き上げてきたのか。どれだけ試行錯誤を繰り返し、細部にまでこだわり抜いてきたのか。その背景が、何も語らずとも伝わってくる時間でした。
さらに驚いたのは、その後に聞いた話です。
今回の技術には、これまで練習してきた内容に加えて、新たに手技がプラスされていたとのこと。それにも関わらず、しっかりと規定時間内に収めていました。これは簡単にできることではありません。
新しい手技を入れるということは、流れが変わるということ。時間配分も変わる。少しでもズレれば、全体が崩れてしまうリスクもあります。それでもなお、あえて挑戦し、そしてやりきっていました。
その判断がいつだったのかは分かりません。直前だったのか、数日前だったのか。でも確かなのは、その選択ができるだけの「裏付け」があったということです。
南雲が17年間積み重ねてきた経験。
休憩中でもおにぎりを片手に動画におさめた自分の姿を見て動作チェック。
営業前、営業後、休日、そして仕事後。練習用ベッドを購入して自宅でもひたすら練習を欠かさない毎日、こうして技術を体に叩き込んできました。
「このくらいやると、このくらいの時間になる」
それが頭ではなく、体で理解できているレベル。
だからこそ、多少の変化があってもブレない。むしろ、その場で最善を選び取ることができる。
極端な話、時計が見えなくても、時間通りに終えられる。そんな領域にまで到達している技術でした。
この日の練習は、まさに本番さながら。
静かでありながら、内側はとても熱い時間。
エステティックグランプリに向けて、全国およそ400店舗のサロンが、それぞれのエリアで挑戦を続けています。そして、次のステージであるグランプリファイナルへ進むファイナリストたちが、続々と生まれています。
その一つ一つの裏側には、こうした見えない努力と、積み重ねの時間があります。
そして本日、いよいよ関東甲信越エリアの本番です。
このエリアの出場サロン数は最多の53サロンでこの中から次のグランプリファイナルへの出場権を手に入れられるのは、たった5人のみです。
ここまで積み上げてきたものを、すべて出し切る一日です。
静けさの中にある熱量が、どんな形で表現されるのか。
その瞬間を、しっかりと見届けてきます。







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