2010年に始まったエステティックグランプリ。
当時、全国から約260サロンが出場しました。
私達もその第一回に出場しましたが、今のように情報が豊富にある時代ではなく、正直なところ「対策」と呼べるような準備はほとんどしていませんでした。
ただ純粋に、自分たちの力を試したい。
そして、全国という舞台で見たときに、自分たちのサロンがどの位置にいるのかを知りたい。
そんな想いだけで挑戦した事を今でもよく覚えています。
結果は、260サロンの中で顧客満足度部門8位。
驚きと同時に、これまで自分たちが大切にしてきたことが間違っていなかったという実感がありました。
ただ、それ以上に強く感じたのは、「まだまだ上がある」という現実でした。
その後も私たちはエスグラに出場し続けてきましたが、いわゆる“エスグラ対策”のような形でサロンを大きく変えることはしてきませんでした。
なぜなら、本質はそこではないと感じていたからです。
私たちがやってきた事は、創業当時から大切にしてきた「たしかな技術とまごころを」接遇や技術を見直し、磨き、時には削ぎ落としながら、より良い形へと進化させていくこと。
派手な改革ではなく、日々の積み重ね。
その連続が、今のサロンの形をつくっています。
現在、覆面調査においては、エントリー時に「このスタッフで予約してほしい」と指定できる仕組みも導入されています。
ですが、代表の岡本のこだわりとして、あえてその選択をしていません。
なぜなら、それでは意味がないと考えているからです。
確かに、一人のエステティシャンが高い技術や接客力を持つことは大切です。
しかし、お客様が感じるサロンの価値は、決して一人の力だけで成り立っているものではありません。
実際にお客様を担当するのは一人のエステティシャンかもしれませんが、その裏側では多くのスタッフが関わっています。
施術ルームの準備、タオルや備品の管理、待ち合いスペースの整え、お茶出しやお手洗いの清掃、ドレッサーの使いやすさ。
お客様が気持ちよく過ごせるように、見えないところで細やかな配慮が積み重ねられています。
つまり、一人のお客様に対して、実際には“チーム全体”でおもてなしをしているのです。
だからこそ、特定の誰か一人だけを指名して評価される形では、本当の意味でのサロンの実力は測れない。
岡本が目指しているのは、「誰が担当しても同じクオリティが提供できるサロン」。
個の力ではなく、組織としての総合力を高めていくことです。
一人が突出するのではなく、全員でレベルを引き上げる。
その結果として、お客様にとって常に安心できる場所であり続ける。
それが、私たちの考える本当の“顧客満足”です。
エスグラという舞台は、ただ順位を競う場ではありません。
自分たちの在り方を見つめ直し、本質に立ち返るきっかけを与えてくれる場所です。
これからも私たちは、流行や一時的な対策に流されることなく、創業当時の想いを軸にしながら、チーム全体で成長し続けていきます。
そして、お客様一人ひとりにとって「また来たい」と思っていただける場所であり続けられるよう、見えないところにこそ心を込めていきたいと思います。




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